『論語』信無くば立たず

全ての生き物は、コストと収益のバランスの上に成り立っている。 コスト以上の収益が得られなければ、生き物は死滅するしかない。企業でいえば、潰れるしかない。 このコストと収益を組み合わせることによって、三つの方策が考えられる。» 続きを読む

『淮南子』「知る」と「分かる」

コンサルタントや研修の講師が言うことは、ほとんどの場合、正しい。 たまに核心を外すことがあっても、間違いを述べることはまずないであろう。 コンサルタントや講師でなくても、人は間違ったことは言わないのかもしれない。» 続きを読む

『左伝』龍がでた話

春秋時代の名宰相である鄭(てい)の国の子産という人の話である。 紀元前523年、鄭に大水があった。 その際、鄭の西門にあたる時門の外の洧淵という深い淵に、龍が出現して闘いを始めた。» 続きを読む

『左伝』古代のコンプライアンス

利益さえ出れば手段を選ばない、昨今の企業経営者に教えたい話である。 中国春秋時代、紀元前527年に、晋の将軍である荀呉が鮮虞を伐ち、属国である鼓の城を包囲した。 城ぐるみで降参したいという内通者が現れたが、荀呉は許さなかった。» 続きを読む

『孟子』人に頭を下げる

湯島聖堂にある孟子像 明治の初め、武士の商法という言葉があったように、武士はその誇りからか他人に頭を下げることが出来なかった。 もちろん、これでは商売が出来ない。» 続きを読む

『荀子』仁者は必ず人を敬する

記事の趣旨は、「馬鹿をバカにする奴は馬鹿である(韓非子)」と同じである。 韓非子は法家、荀子は儒家ということになっているが、韓非子の師は荀子とされている。 思想的に似ている部分は、多い。» 続きを読む

『孔子家語』五つの不吉なこと

ざくっとした感覚ではあるが、西洋でも東洋でも、古代の方が合理的である。 近世、近代になるにつれ、人間は非合理になっていくような気がする。 古代の人である孔子は、「風水」などといった妖しげなことは、言わない。» 続きを読む

『列子』知るとできる

よく遅刻をする部下がいたとする。 上司としては、当然、注意しなければならない。 しかし、上司自身も、よく遅刻をしていた場合、どうすればいいのだろう。» 続きを読む

『列子』貧は士の常なり

孔子が太山(泰山)に行った時のことである。 栄啓期(えいけいき)という人が、郕(せい)という魯の町の野で、貧しい身なりで琴を弾いて、楽しそうに歌を歌っていた。 奇異に感じた孔子は、尋ねた。» 続きを読む

『荀子』性善と性悪

性善説といえば孟子で、性悪説といえば荀子である。 しかし、荀子が謂っていることは、持って生まれてきた物よりも、その後の環境や修練が大事だということである。 荀子は言う。» 続きを読む

『論語』人材育成の対象

先日、ある人材育成のセミナーに出席した。 セミナーの最後に、出席者の一人が講師達に質問した。 「人材は、優秀な2割、平均的な6割、そして駄目な2割に分かれると聞きましたが、この駄目な2割に対する育成は、どう考えればよいのでしょう?」» 続きを読む

乗馬雑説-「文質彬彬」

ウエスタン乗馬をやっている人間が、ブリティッシュの指導を受けると、正直、「細かいなぁ」と感じる。 手の位置、脚の位置、姿勢等々、数多くの指摘を受ける。 どうも、馬が動いていればそれで良いじゃないか、とはいかないようである。» 続きを読む

『戦国策』君は君足り、臣は臣足り

戦国時代、斉の国に鄒忌(すうき)という大臣がいた。 背が高くてスタイルが良く、「形貌昳麗(けいぼういつれい)」であったと述べられている。昳麗とは、極めて美しいということである。 ところが、当時、斉にもう一人、美男子がいた。城北の徐公という。» 続きを読む