常歩での推進が弱いのか(187鞍目)

昨年の12月から今日まで、この一ヶ月半で6鞍しか乗っていない。
これまでにない低ペースである。
理由は大きく二つで、忙しいことと冬の寒さが苦手なことである。

そうこうしている内に、体調も悪くなってきた。

これはまずいと、氣力を振り絞って、8日ぶりにエルドラドへやってきた。
来るとやはり気持ちがいい。
さわやかな天気と言いたいが、「さわやか」というのは秋の季語ということになっているから遣いづらい。

ここしばらくは、正確な誘導をいうことを意識してやっているのだが、全く正確にならない。
今日はティグレに乗ったのだが、特に左手前の場合、僕の重心とティグレの重心がズレているのか、思い通りに動いてくれない。

冬の乗馬は体調管理がメインと考えているので、もう諦めて終わろうかと思い、クールダウンに入った。
すると、不思議なことに、先ほどに比べると思い通りの方向に動いてくれる。

先ほどと何が違うかといえば、ティグレの動きの活発さである。
「さぁ、終わろう」となると、ティグレは、それが分かるらしく元気になるのである。

そして、考えてみれば、僕自身にも変化ある。「終わり」だということで、身体から力が抜けている。
ひょっとしたら、この身体からの力の抜けが、ティグレの動きを活発にさせていたのかもしれない。

そこで、ティグレには悪いが、終わるのはやめて、自分の気持ちの中だけで「終わりだ」と考えて歩かせてみた。

まだまだ正確さにはほど遠いが、やはり、何とか正確にと考えて力んでいた場合よりは良いようである。

今日はこれ充分だと考えて、本当に終わり、後片付けしてから、いつもように仔馬を見にいった。
相変わらず可愛い。
こいつを見て触れるだけで、気持ちがおだやかになれる。