吉田松陰の講孟箚記

夏休みに入り、本棚の整理をしていると、『講孟箚記』が目にとまった。 よくあることだが、整理を中断し、つい中身を眺めてしまった。 『講孟箚記(こうもうさつき)』:吉田松陰著、近藤啓吾全訳注(講談社学術文庫上下巻)» 続きを読む

雪仙の寒苦鳥

マネジメントやリーダーシップのの分野では、「やらされ感」は良くないと云われる。 トップダウンの、上のからの命令で部下を動かそうとすると、部下は主体性や自主性を失ってしまう。仕事に対するモラール(やる気)は失われて、質の低い仕事しかやらなくなるというのである。 こういう考え方の背景には、人は自らやろうと決めたことは一生懸命やるが、人から押し付けられたことには抵抗感を覚えてやる気を感じない生き物であるという理解がある。» 続きを読む

『六韜』リーダーのあり方

兵法に関する書は、何故か老荘の影響がある。 戦いという生死を分けるの状況の中、これが正しいという方法を言い切ることの難しさがあるのだろう。 そしてそこには、良賈は深く蔵して虚なるが如くといった、逆説的な思想が垣間見られる。リーダー像も、同じである。» 続きを読む

『六韜』評価

「評価」によって処遇は決まる。 組織にとっても個人にとっても「評価」は、その命運をわける重大事である。 しかし、どういった風に評価すれば良いかについては、よく分かっていない。» 続きを読む

権限委譲

マネジメント原則に「権限委譲の原則」というものがある。 職務はできるだけ下位層におろし、責任と権限を与えることが望ましいということである。 そして権限を委譲したならば、上司は出来るだけ口出ししないことが重要だとされている。» 続きを読む

人は見た目

『人は見た目が9割』という本が、数年前にベストセラーになった。 昔から、人は見た目では判断してはいけない、と言われている。 そう言われているということは、人は見た目で判断されるということであり、この本の主張は、特に目新しいものではない。» 続きを読む

新しい社史の提案

既に引退した人であるが、自動車の営業マンをやっていたU氏という人がいる。 自動車の営業はテリトリー制といわれ、担当地域を決めて行なわれる。 このU氏は、商品知識が豊富とか、プレゼンテーションが得意という訳ではなかったが、徹底的に自分の担当地域を廻った。» 続きを読む

旧主の喪に服す

一人の満足した顧客は、10人の営業マンに優る、と教えられた。 この反対に、不満をもったお客は、10人のライバル企業の営業マンに匹敵するのだろう。 昔、といってもまだ一年にもならないが、大きな組織に所属していた時の話である。» 続きを読む

何となく印象に残る話

中国の古典を読んでいて印象に残るのは、やはり英雄、豪傑、名臣と言われる人たちの事跡である。 しかし、一般に知られていなくても、何故か、気になる人物もいる。 例えば、石慶という前漢時代の人である。» 続きを読む

一に健康二に人柄

昔、「一に健康、二に人柄、三、四がなくて、五に能力」と教わった。 教わった当時は、いくら人柄が良くても、能力がなければ、役には立たないのではないかと思った。 しかし、こういった人は、決して世の害にはならないだろう。» 続きを読む

戦略とは条件(環境)を変える技術である

転職も当たり前になってきたが、まだまだ良いイメージとはいえない。 履歴書を見て転職回数が多いと、それだけで採用を躊躇う人事担当者や経営者は多い。 日本には、優秀な人材であれば、どんな環境でも頑張れる筈だという、一種の思い込みがあるようである。» 続きを読む