『左伝』深淵を覗くと

相手がこちらに対して丁重であれば、こちらも相手に対して丁重になる。 この反対に、相手が横暴であれば、こちらも仕返しをしたくなる。 テロや戦争は、往々にして、このように始まる。» 続きを読む

『左伝』龍がでた話

春秋時代の名宰相である鄭(てい)の国の子産という人の話である。 紀元前523年、鄭に大水があった。 その際、鄭の西門にあたる時門の外の洧淵という深い淵に、龍が出現して闘いを始めた。» 続きを読む

『左伝』古代のコンプライアンス

利益さえ出れば手段を選ばない、昨今の企業経営者に教えたい話である。 中国春秋時代、紀元前527年に、晋の将軍である荀呉が鮮虞を伐ち、属国である鼓の城を包囲した。 城ぐるみで降参したいという内通者が現れたが、荀呉は許さなかった。» 続きを読む

『左伝』なかなか賢い人にはなれない

子供の頃、大人ってものは賢いもんだと思っていた。 きっと、自分も大人になれば、少しは賢くなるだろうと、思っていた。 もちろん、大人になっても賢くはなれなかったが、きっともっと年をとれば、年寄りになれば賢い人になれるんじゃないかと、信じた。» 続きを読む