吉田松陰の講孟箚記

夏休みに入り、本棚の整理をしていると、『講孟箚記』が目にとまった。 よくあることだが、整理を中断し、つい中身を眺めてしまった。 『講孟箚記(こうもうさつき)』:吉田松陰著、近藤啓吾全訳注(講談社学術文庫上下巻)» 続きを読む

『孟子』韓国ドラマ「イサン」

日曜の夜、NHK-BSで、偶然、目に留まり、観てしまった。 実は、一番興味を引いたのは、主人公が将来、王になるために勉強をする場面であった。 『孟子』の第一巻である、「梁惠王章句」という部分を暗誦するのである。» 続きを読む

『孟子』東洋の叡智

『孟子』に、「古者(いにしえ)は子を易えて之を教う」という言葉がある。 つまり、親が直接に子供を教育することは、良くないというのである。 何故なら、教えても子供がきちんと出来ないと、親もつい腹を立ててしまう。子供は子供で、お父さんは偉そうなことを言うけど、自分はやらないじゃないかと反発する。» 続きを読む

『孟子』自責と他責

連休が終わり、普通の生活が始まる。 家族や友人と過ごした和やかな時間は終わり、また様々な人たちと関わって生きていかなければならない。 素晴らしい人もいれば、禄でもない人もいるのが世間である。» 続きを読む

『孟子』仁者無敵

仁之勝不仁、猶水勝火(告子章句上) 仁というものが不仁に勝つことは、水で火が消えるように当然のことである。 孟子は、その内容もさることながら、文章と論理、喩えが素晴らしい。» 続きを読む

『孟子』責任者出てこい!

人は、悪いことの原因を自分には求めない生き物である。 業績の振るわない会社で、第一線の社員に話を聴くと、 「私たちは一生懸命やっているが、うちの会社は上がどうしようもない」と言う。» 続きを読む

『孟子』人に頭を下げる

湯島聖堂にある孟子像 明治の初め、武士の商法という言葉があったように、武士はその誇りからか他人に頭を下げることが出来なかった。 もちろん、これでは商売が出来ない。» 続きを読む

『孟子』自らが源である 

学校においても、会社や様々な組織においても、常に競争というものがある。 競争とは勝ち負けであり、その結果に一喜一憂するのが、人生であろう。 競争には常に相手がいる。» 続きを読む

『孟子』性善ということ

泥棒、傷害、殺人など、罪を犯す人間は多い。 しかし、それらの罪が良いことであると考える人間は、数少ないであろう。 ほとんどの人は、いけないと分かりながらも、罪を犯すのである。» 続きを読む

『孟子』年金制度

鰥夫(おとこやもめ)、寡婦(やもめ)、独者(ひとりもの)、孤児(みなしご)、という4者は、支えてくれない家族を持たない人たちである。 彼らを助けるのが政治だと、孟子は言う。 古代の聖王である文王は、必ず彼らのことを優先したというのである。» 続きを読む

『孟子』韓国ドラマ 19歳の純情

古い韓国ドラマで、「19歳の純情」という、大好きなドラマがある。 中国の延辺朝鮮族自治州出身の19歳のグッカという娘が主人公である。 国際結婚で韓国にやってくるが、到着してみると結婚相手が交通事故で死んでしまっていた。» 続きを読む

『孟子』無名の指

無名の指とは、くすり指のことである。 孟子は言う。 くすり指が曲がって伸びないとする。決して痛い訳ではなく、不便な訳でもないとする。» 続きを読む

『孟子』目引き袖引きして人は嘲笑う

日本の社会は、宗教的な規律、つまりは神の規律や法といったもので動いてきた社会ではない。社会を律していたのは、お互いの人間関係であり、その基本となるのは「恥」という考え方だったと思う。 人から見て恥ずかしいことをしない。これが、倫理の基準であった。 みっともないことをすれば、周囲から目引き袖引きして嘲笑われたのである。» 続きを読む