『孟子』不思議は滅多に起こらない

野村克也氏が、TVのコマーシャルで、

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

と言っていた。

しかし、孟子は、「不思議の負けもある」もあると述べている。

昨日は、久しぶりにゴルフをした。

ゴルフは一時期凝っていたが、最近では年に1度か2度くらいしかやらない。

久しぶりにやって、不思議の勝ちもなかったし、不思議の負けもなかった。

つまり、予想通り、散々であった。

世の中では、不思議なことは滅多に起こらない。だから、不思議であろう。

勝ちに不思議の勝ちなく、負けに不思議の負けもなし、である。

出典(明治書院)新釈漢文大系4『孟子』内野熊一郎著 271頁

離婁章句上

孟子曰、有不虞之譽。有求全之毀。 孟子曰く、虞(おもんばか)らざるの譽(ほまれ)有り。全きを求むるの毀(そしり)有り、と。