『韓非子』上下の欲は一致するのか

「上下、欲を同じくするものは勝つ」と言われる。 確かに、組織と個人の目標が一致し、リーダーとメンバーの目指す方向が統合されていれば、大きな成果を生むであろう。 しかし、そのようなことは無理だと、韓非子は言う。» 続きを読む

『韓非子」猛犬注意!

良い商品を作り、適切な価格設定をし、サービスも充実させ、広告宣伝をしても、ビジネスがうまくいかないという話である。 ある酒屋がいた。 良い酒を造り、正直に客に接し、幟も高く立てているのに、全く酒が売れないのである。» 続きを読む

乗馬雑説「論語に出てくる馬」

忙しい日々が続いており、なかなか馬に乗る余裕がない。 明日からは4日間福井に行かなければならず、そうなると10日以上乗馬しないということになる。 今回の記事のタイトルである「論語に出てくる馬」というのは、あまりないテーマだと思う。» 続きを読む

『晏子春秋』羊頭狗肉(牛頭馬肉)

JR東海パッセンジャーズが弁当の消費期限を偽装したという事件があった。今や目新しくもない事件であるが、興味を引いたことが一点あった。 それは、この事件が起こる前に、弁当の品質を良くするために、消費期限を縮めたというのである。 ということは、会社としては、より良いものを顧客に提供しようと考えていたのであろう。» 続きを読む

『管子』誰を昇進させればいいのか

経営者は、三つのことをしっかりと視ておかなければならない、という。 一つは、地位の高い者が、その地位にふさわしい徳(人間性)を持っているのか。 二つは、業績を挙げた人間に、その業績にふさわしい報酬を与えているのか。» 続きを読む

『淮南子』野良犬のいる國

人も、物事も、重要なのは大筋の部分できちんとしているかどうかだと、思う。 大筋のところを疎かにして、細かい部分をあげつらうのは偽善だと考えている。 最近の日本は、どうもこういった傾向が多いように感じられる、» 続きを読む

『孟子』自らが源である 

学校においても、会社や様々な組織においても、常に競争というものがある。 競争とは勝ち負けであり、その結果に一喜一憂するのが、人生であろう。 競争には常に相手がいる。» 続きを読む

『韓非子』仕事のツボ

木を削って人形を作る際には、鼻は大きめに、目は小さめにしておく方がいいらしい。 小さめの鼻を大きくしたり、大きめの目を小さくしたりすることは出来ない。 しかし、大きめの鼻、小さめの目が気に入らなければ、削ればいい。» 続きを読む

『淮南子』信奉理論と実践理論

ためになる話や役に立つ話を聞けば、誰でも喜ぶし、納得する。 例えば、管理職研修などで、マネジメントやマーケティングの理論を教わって、反発する人はまずいない。 ところが、いくら役に立つことを教わっても、それを実際に活かすかという、これがそうではない。» 続きを読む

『大学』偽薬効果

胃が痛いという人に、ただの水を胃に効く薬だといって与える。 そうすると、胃の痛みが治まる、これが偽薬効果といわれるものである。 気のせいではなく、本当に効くらしい。» 続きを読む

『論語』品性がないとは

経営学の大家であるドラッカーは、 Integrity(高潔さ、真摯さ、品性)に欠ける者にマネジメントを委ねてはならないと述べた。 では、品性に欠けるとはどういうことなのか?» 続きを読む

『韓非子』ミスショットとナイスショット

優れたリーダーは、メンバーをモチベートし、同じ方向へと導く。 しかし、そのようなリーダーは滅多にいないし、また、滅多になれるものでもない。 「上司留守、明るい職場で絶好調」というサラリーマン川柳があるように、現実に多いのは、メンバーのやる気を阻害し、チームをバラバラにしてしまうリーダーである。» 続きを読む

『孟子』性善ということ

泥棒、傷害、殺人など、罪を犯す人間は多い。 しかし、それらの罪が良いことであると考える人間は、数少ないであろう。 ほとんどの人は、いけないと分かりながらも、罪を犯すのである。» 続きを読む

『韓非子』嘘と夢の違い

孔子の弟子である曾子の妻が市場へ買い物に出かけようとした。 子供が連れて行ってくれと泣いてせがむので、困った妻は、 「良い子で待っていなさい。帰ってきたら、豚を殺してご馳走を作ってあげる」» 続きを読む

雪仙の寒苦鳥

マネジメントやリーダーシップのの分野では、「やらされ感」は良くないと云われる。 トップダウンの、上のからの命令で部下を動かそうとすると、部下は主体性や自主性を失ってしまう。仕事に対するモラール(やる気)は失われて、質の低い仕事しかやらなくなるというのである。 こういう考え方の背景には、人は自らやろうと決めたことは一生懸命やるが、人から押し付けられたことには抵抗感を覚えてやる気を感じない生き物であるという理解がある。» 続きを読む

『六韜』リーダーのあり方

兵法に関する書は、何故か老荘の影響がある。 戦いという生死を分けるの状況の中、これが正しいという方法を言い切ることの難しさがあるのだろう。 そしてそこには、良賈は深く蔵して虚なるが如くといった、逆説的な思想が垣間見られる。リーダー像も、同じである。» 続きを読む

『六韜』評価

「評価」によって処遇は決まる。 組織にとっても個人にとっても「評価」は、その命運をわける重大事である。 しかし、どういった風に評価すれば良いかについては、よく分かっていない。» 続きを読む