『列子』貧は士の常なり 孔子が太山(泰山)に行った時のことである。 栄啓期(えいけいき)という人が、郕(せい)という魯の町の野で、貧しい身なりで琴を弾いて、楽しそうに歌を歌っていた。 奇異に感じた孔子は、尋ねた。» 続きを読む
『荀子』性善と性悪 性善説といえば孟子で、性悪説といえば荀子である。 しかし、荀子が謂っていることは、持って生まれてきた物よりも、その後の環境や修練が大事だということである。 荀子は言う。» 続きを読む
『論語』人材育成の対象 先日、ある人材育成のセミナーに出席した。 セミナーの最後に、出席者の一人が講師達に質問した。 「人材は、優秀な2割、平均的な6割、そして駄目な2割に分かれると聞きましたが、この駄目な2割に対する育成は、どう考えればよいのでしょう?」» 続きを読む
乗馬雑説-「文質彬彬」 ウエスタン乗馬をやっている人間が、ブリティッシュの指導を受けると、正直、「細かいなぁ」と感じる。 手の位置、脚の位置、姿勢等々、数多くの指摘を受ける。 どうも、馬が動いていればそれで良いじゃないか、とはいかないようである。» 続きを読む
『戦国策』君は君足り、臣は臣足り 戦国時代、斉の国に鄒忌(すうき)という大臣がいた。 背が高くてスタイルが良く、「形貌昳麗(けいぼういつれい)」であったと述べられている。昳麗とは、極めて美しいということである。 ところが、当時、斉にもう一人、美男子がいた。城北の徐公という。» 続きを読む
『韓非子』上下の欲は一致するのか 「上下、欲を同じくするものは勝つ」と言われる。 確かに、組織と個人の目標が一致し、リーダーとメンバーの目指す方向が統合されていれば、大きな成果を生むであろう。 しかし、そのようなことは無理だと、韓非子は言う。» 続きを読む
『韓非子」猛犬注意! 良い商品を作り、適切な価格設定をし、サービスも充実させ、広告宣伝をしても、ビジネスがうまくいかないという話である。 ある酒屋がいた。 良い酒を造り、正直に客に接し、幟も高く立てているのに、全く酒が売れないのである。» 続きを読む
乗馬雑説「論語に出てくる馬」 忙しい日々が続いており、なかなか馬に乗る余裕がない。 明日からは4日間福井に行かなければならず、そうなると10日以上乗馬しないということになる。 今回の記事のタイトルである「論語に出てくる馬」というのは、あまりないテーマだと思う。» 続きを読む
『晏子春秋』羊頭狗肉(牛頭馬肉) JR東海パッセンジャーズが弁当の消費期限を偽装したという事件があった。今や目新しくもない事件であるが、興味を引いたことが一点あった。 それは、この事件が起こる前に、弁当の品質を良くするために、消費期限を縮めたというのである。 ということは、会社としては、より良いものを顧客に提供しようと考えていたのであろう。» 続きを読む
『論語』神は乗り越えられる試練しか与えない? 記事の題名の言葉は、いつ頃からか、よく聞くようになった言葉である。 素晴らしい名言だという人が多いようだが、私は好きになれない。 極めて傲慢な匂いがする。» 続きを読む
『韓非子』「恩知らず」とは言うものの・・ マキアヴェッリだっただろうか・・・。 臣下が「あなたのためには命を捧げます」という時は、命の危険にさらされていない場合である、と書いたのは。 ビジネスの世界でも、» 続きを読む
『管子』誰を昇進させればいいのか 経営者は、三つのことをしっかりと視ておかなければならない、という。 一つは、地位の高い者が、その地位にふさわしい徳(人間性)を持っているのか。 二つは、業績を挙げた人間に、その業績にふさわしい報酬を与えているのか。» 続きを読む
『箸休め』正義とは ロンドンのシティに勤めるある男のアパートメントの前に、乞食がいた。 その男は、毎朝出勤する時に、その乞食に1ポンドを恵んでいた。 乞食は、施しを受ける度に、「ありがとうございます」と心から礼を言い、深々と頭を下げるのであった。» 続きを読む
『晏子春秋』稔るほど頭を垂れる稲穂かな 人は出世などして偉くなると、どうも、偉そうに振る舞いたくなるものである。 これは、まぁ、人情というものであろう。 僕などは偉くなくても偉そうに振る舞ってしまうから、どうしようもない。» 続きを読む
『淮南子』野良犬のいる國 人も、物事も、重要なのは大筋の部分できちんとしているかどうかだと、思う。 大筋のところを疎かにして、細かい部分をあげつらうのは偽善だと考えている。 最近の日本は、どうもこういった傾向が多いように感じられる、» 続きを読む
『孟子』自らが源である 学校においても、会社や様々な組織においても、常に競争というものがある。 競争とは勝ち負けであり、その結果に一喜一憂するのが、人生であろう。 競争には常に相手がいる。» 続きを読む
『韓非子』仕事のツボ 木を削って人形を作る際には、鼻は大きめに、目は小さめにしておく方がいいらしい。 小さめの鼻を大きくしたり、大きめの目を小さくしたりすることは出来ない。 しかし、大きめの鼻、小さめの目が気に入らなければ、削ればいい。» 続きを読む
『淮南子』信奉理論と実践理論 ためになる話や役に立つ話を聞けば、誰でも喜ぶし、納得する。 例えば、管理職研修などで、マネジメントやマーケティングの理論を教わって、反発する人はまずいない。 ところが、いくら役に立つことを教わっても、それを実際に活かすかという、これがそうではない。» 続きを読む
『韓非子』馬鹿をバカにする奴は馬鹿である 人に対して礼儀を尽くさないとする。 もし、その人が立派な人であるとするならば、それは大いに失礼なことである。 もし、その人がならず者のような人間であるとするならば、恨みに思って仕返しをされるかもしれない。» 続きを読む