『六韜』リーダーのあり方

兵法に関する書は、何故か老荘の影響がある。 戦いという生死を分けるの状況の中、これが正しいという方法を言い切ることの難しさがあるのだろう。 そしてそこには、良賈は深く蔵して虚なるが如くといった、逆説的な思想が垣間見られる。リーダー像も、同じである。» 続きを読む

『六韜』評価

「評価」によって処遇は決まる。 組織にとっても個人にとっても「評価」は、その命運をわける重大事である。 しかし、どういった風に評価すれば良いかについては、よく分かっていない。» 続きを読む

理想の会社

私が研修コンサルティング業界を知ったのは、J社という会社に入社したからである。 そして、未だに、私にとって理想の会社はJ社である。 理由は様々あるが、あえて一つ言えば、J社は決めたことは守った、ということである。» 続きを読む

川添哲夫先生

秋の夜長には、昔のことを思い出す。 川添哲夫は、1971年に、大学生として始めて、全日本剣道選手権に優勝した。 大学生の優勝は、この後も、一人もいない。» 続きを読む

『箸休め』正しいリストラ

ある企業では、生産性向上と経費節減が喫緊の課題であった。 そこで、社内に「生産性向上を図るタスクフォース」が設けられた。 押しつけや“やらせ”はいけないということで、全社的に有志を募った。» 続きを読む

馬鹿な指揮官、敵より怖い

「馬鹿な大将、敵より怖い」という言い方もある。 調べてみると、この言い方の場合は旧日本陸軍で悪名高い牟田口廉也に対する罵りの言葉らしい。 ただ、牟田口は失敗したインパール作戦の時も、終戦時も中将であるから、大将という言い方は当らない。» 続きを読む

『韓非子』人には逆鱗あり

有名な「逆鱗」という言葉の元になった話である。 昔、彌子瑕(びしか)という小姓がおり、衞の君主の寵愛をうけていた。 衞の国の法律では、君主の車を勝手に使えば、刑罰として足を切られることになっていた。» 続きを読む

『列子』類に貴賤なし

キリスト教やユダヤ教では、人が最も貴い。 旧約聖書「創世記」には、 我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。» 続きを読む

『孟子』年金制度

鰥夫(おとこやもめ)、寡婦(やもめ)、独者(ひとりもの)、孤児(みなしご)、という4者は、支えてくれない家族を持たない人たちである。 彼らを助けるのが政治だと、孟子は言う。 古代の聖王である文王は、必ず彼らのことを優先したというのである。» 続きを読む

『左伝』なかなか賢い人にはなれない

子供の頃、大人ってものは賢いもんだと思っていた。 きっと、自分も大人になれば、少しは賢くなるだろうと、思っていた。 もちろん、大人になっても賢くはなれなかったが、きっともっと年をとれば、年寄りになれば賢い人になれるんじゃないかと、信じた。» 続きを読む

『世説新語』宇宙より大きい志

中国に仏教が伝来したのは、後漢の時代だといわれている。 そして、戦乱の多かった魏晋南北朝時代に、救済を求める人々の心を捉え、大いに広まったという。 粱の武帝は、何度も寺に奴隷として仕え、皇帝を買い戻すために、国は多額の寄進を行なった、とされている。» 続きを読む

『国語』組織の発展を阻害するもの

組織の下から上を見たとき、役員やナンバー2クラスに、これは酷いなと思われる人物がいたりする。 無闇に威張ったり、威張りはしなくても何の貢献もしなかったりと、誰に聞いても、評判が悪いのである。 にもかかわらず、更迭されることなく高給を得ている。» 続きを読む

『列子』自然の凄さ

好きな話の一つである。 玉(翡翠、ヒスイのことらしい)を細工して、楮(こうぞ)の葉を作る人がいた。 三年を費やして完成すると、細かな毛や微妙な形まで本物そっくりで、実際の楮の葉の中に混じると、見分けがつかなかった、という。» 続きを読む

権限委譲

マネジメント原則に「権限委譲の原則」というものがある。 職務はできるだけ下位層におろし、責任と権限を与えることが望ましいということである。 そして権限を委譲したならば、上司は出来るだけ口出ししないことが重要だとされている。» 続きを読む

護衛艦「いせ」

今日は、仕事の関係もあり、護衛艦「いせ」の命名式・進水式を見学してきた。 「いせ」は「ひゅうが」と共に、自衛隊の艦艇の中では最大の大きさを持つヘリコプター搭載護衛艦である。 全長は約200メートル、高さも50メートル近い船であり、近くで見ると、確かに巨大である。» 続きを読む