『六韜』リーダーのあり方 兵法に関する書は、何故か老荘の影響がある。 戦いという生死を分けるの状況の中、これが正しいという方法を言い切ることの難しさがあるのだろう。 そしてそこには、良賈は深く蔵して虚なるが如くといった、逆説的な思想が垣間見られる。リーダー像も、同じである。» 続きを読む
『六韜』評価 「評価」によって処遇は決まる。 組織にとっても個人にとっても「評価」は、その命運をわける重大事である。 しかし、どういった風に評価すれば良いかについては、よく分かっていない。» 続きを読む
理想の会社 私が研修コンサルティング業界を知ったのは、J社という会社に入社したからである。 そして、未だに、私にとって理想の会社はJ社である。 理由は様々あるが、あえて一つ言えば、J社は決めたことは守った、ということである。» 続きを読む
みんなが賛成することは変革にはならない ある科学史に関する本を読んでいる時、印象に残った言葉である。 ある科学者が、全く新しいコンセプトを発表した。 しかし、周り全てから相手にして貰えないのである。» 続きを読む
とりあえずやらせてみよう 管理者の第一の試金石は、いかに間断なく部下を働かせるかにある。 ドラッカーの言葉だったと思う。 一頭のライオンに率いられた羊の群れは、一頭の羊に率いられたライオンの群れに優る。» 続きを読む
『箸休め』正しいリストラ ある企業では、生産性向上と経費節減が喫緊の課題であった。 そこで、社内に「生産性向上を図るタスクフォース」が設けられた。 押しつけや“やらせ”はいけないということで、全社的に有志を募った。» 続きを読む
馬鹿な指揮官、敵より怖い 「馬鹿な大将、敵より怖い」という言い方もある。 調べてみると、この言い方の場合は旧日本陸軍で悪名高い牟田口廉也に対する罵りの言葉らしい。 ただ、牟田口は失敗したインパール作戦の時も、終戦時も中将であるから、大将という言い方は当らない。» 続きを読む
『韓非子』人には逆鱗あり 有名な「逆鱗」という言葉の元になった話である。 昔、彌子瑕(びしか)という小姓がおり、衞の君主の寵愛をうけていた。 衞の国の法律では、君主の車を勝手に使えば、刑罰として足を切られることになっていた。» 続きを読む
『列子』類に貴賤なし キリスト教やユダヤ教では、人が最も貴い。 旧約聖書「創世記」には、 我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。» 続きを読む
『世説新語』善を誉めるのが本当の善である 臣父淸畏人知、臣淸畏人不知(徳行) 臣の父の清は、人に知られることを畏れ、臣の清は、人に知られざることを畏る。 本当の聖人であれば、人の評価などは気にしないであろう。» 続きを読む
『孔子家語』国益という言葉 何時ごろからだろうか、国益という言葉を、よく耳にするようになった。 10年前には、あまり聞かなかったと思う。 格調高く良い言葉のイメージで使われているようだが、僕は好きにはなれない。» 続きを読む
『孟子』年金制度 鰥夫(おとこやもめ)、寡婦(やもめ)、独者(ひとりもの)、孤児(みなしご)、という4者は、支えてくれない家族を持たない人たちである。 彼らを助けるのが政治だと、孟子は言う。 古代の聖王である文王は、必ず彼らのことを優先したというのである。» 続きを読む
『列女伝 』母は偉大なり 雖有以得勝、子非吾子也、無入吾門(母儀傳) たとえ勝利を得たといっても、お前は私の子供ではありません。私の家には入れません。 物凄く格好良い女性、母親の話である。» 続きを読む
『左伝』なかなか賢い人にはなれない 子供の頃、大人ってものは賢いもんだと思っていた。 きっと、自分も大人になれば、少しは賢くなるだろうと、思っていた。 もちろん、大人になっても賢くはなれなかったが、きっともっと年をとれば、年寄りになれば賢い人になれるんじゃないかと、信じた。» 続きを読む
『世説新語』宇宙より大きい志 中国に仏教が伝来したのは、後漢の時代だといわれている。 そして、戦乱の多かった魏晋南北朝時代に、救済を求める人々の心を捉え、大いに広まったという。 粱の武帝は、何度も寺に奴隷として仕え、皇帝を買い戻すために、国は多額の寄進を行なった、とされている。» 続きを読む
『孔子家語』己を悪しくすることなかれ 史実としては疑わしいが、孔子は老子に師事したことになっている。 そして、孔子が老子の下を去る時の話が、『孔子家語』にある。 「富貴な者は財で、仁者は言葉で、人を見送る」» 続きを読む
『国語』組織の発展を阻害するもの 組織の下から上を見たとき、役員やナンバー2クラスに、これは酷いなと思われる人物がいたりする。 無闇に威張ったり、威張りはしなくても何の貢献もしなかったりと、誰に聞いても、評判が悪いのである。 にもかかわらず、更迭されることなく高給を得ている。» 続きを読む
『列子』自然の凄さ 好きな話の一つである。 玉(翡翠、ヒスイのことらしい)を細工して、楮(こうぞ)の葉を作る人がいた。 三年を費やして完成すると、細かな毛や微妙な形まで本物そっくりで、実際の楮の葉の中に混じると、見分けがつかなかった、という。» 続きを読む
権限委譲 マネジメント原則に「権限委譲の原則」というものがある。 職務はできるだけ下位層におろし、責任と権限を与えることが望ましいということである。 そして権限を委譲したならば、上司は出来るだけ口出ししないことが重要だとされている。» 続きを読む
護衛艦「いせ」 今日は、仕事の関係もあり、護衛艦「いせ」の命名式・進水式を見学してきた。 「いせ」は「ひゅうが」と共に、自衛隊の艦艇の中では最大の大きさを持つヘリコプター搭載護衛艦である。 全長は約200メートル、高さも50メートル近い船であり、近くで見ると、確かに巨大である。» 続きを読む
『唐宋伝奇集』シンデレラ ここ2、3年、どうも面白い映画(DVD)が無いように思われる。 そこで、少し古いものを観てみようと、「エバーアフター」を借りてきた。 ドリュー・バリモア主演で、中身はシンデレラの話である。» 続きを読む