湯島聖堂での論語素読始め

(2019年1月1日)
湯島聖堂で、毎年元日に行われる「論語素読始め」に参加してきた。
今回で四十九回目の開催となるらしい。

湯島聖堂は、お茶の水駅から神田川を渡ってすぐの場所にある。道をへだててすぐには神田明神がある。
お茶の水駅から神田に向かって道を下ればニコライ聖堂があり、神田川を渡れば湯島聖堂があるから、神田川にかかる橋を「聖橋」というのである。

湯島聖堂は、旧昌平坂学問所の跡地に立てられている。
昌平坂学問所は、昌平黌という名前でも知られている。「黌」という字は「コウ」と読み、学校という意味である。

何故、昌平という名前が付けられたかといえば、『史記』に、
「 孔子生魯昌平鄕陬邑 」(孔子は魯の昌平郷のある陬(すう)という村で生まれた)とあるからである。

今年の論語素読始めは、『論語』の微子第十八を読んだ。
先唱者は中央大学名誉教授の宇野茂彦先生であり、今日は天気も良く気持ちまでも晴々としてきた。