『論語』老いの至らんとするを知らず

大晦日である。一年が終わった。

来年は数えでいえば59歳になる。

まだまだ若いのか、年寄りなのか、良く分からない。

ただ、これから先、今日よりも明日が、今年よりも来年が元気になるということは、無いだろう。

つまり、今生きている瞬間が、生きていく中での最善の瞬間ということになる。

悟りきって木石のように暮らすのではなく、子供のような気持ちで様々なことに発憤し、また、人生を楽しんでゆけたらと思う。

出典 (明治書院)新釈漢文大系1『論語』吉田賢抗著 165頁

述而第七

葉公問孔子於子路。子路不對。子曰、女奚不曰、其爲人也、發憤忘食、樂以忘憂、不知老之將至云爾。 葉公(せふこう)、孔子を子路に問ふ。子路、對へず。子曰く、女(なんぢ)奚(なん)ぞ曰はざる。其の人と爲(な)りや、憤(いきどほり)を發して食を忘れ、樂みて以て憂ひを忘れ、老の將に至らんとするを知らずと云爾(しかいう)と 。