最初が肝心(60鞍目)

今日は午後から都内で打合せがあったため、早い時間にエルドラドへ出かけて騎乗した。

雨の影響がまだ残っていて、馬場はぬかるんだ状態でもあり、時間もないということで、ウォーミングアップの後、駈歩と速歩を中心に30分ほどで練習を終えた。

乗馬を始めて6ヶ月近くになってきて、今ではティグレを馬房から出し、馬体へのブラッシング、裏掘り、鞍付け、ハミ付けと、馬乗りとしての一通りのことは出来るようになってきた。

ティグレの「怠けたいなぁ」「楽したいなぁ」という気持ちを察して対処することも、かなり出来るようになってきた。

今日も、速歩や駈歩を要求した時、スピンに逃げようという素振りをティグレが見せたことがあった。

この、最初の馬の我儘への処理が一番大事だと思う。

この最初の段階で、絶対に我儘を許してはいけない。この最初の我儘は、馬がこちらを試しているのである。

ここで許してしまうと、馬はこちらを見くびるようになる。

見くびられてしまうと、次も我儘がでる。これをまた許すと、段々と馬はこちらの指示を無視するようになる。

こうなってくると、こちらも腹がたってくるから、脚の使い方やハミの使い方なども乱暴になってくる。これらが乱暴になってくると、馬だって不快だから反抗してくる。

どんどんと悪循環になってくる。

しかし、最初の我儘をきちんと処理すれば、馬はこの人には従わなければならないと思うようになる。

それでも、我儘がでることはあるが、その場合も、軽く叱れば馬はこちらに従ってくれる。

馬が指示を聞いてくれるようになれば、強い扶助も必要なくなる。馬にも優しくなれる。

どんどんと好循環になってくる。

扶助の基本はまずは優しくであるが、馬の対する態度は、まずは厳しくだろうと思う。

最初に舐められてはいけない。最初が肝心である。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA