バランスバックを意識する(66鞍目)

何かの本で読んだが、人間は並行処理ということは出来ないらしい。

何かをやりながら、同時に何かをやっているという状態もあるように思うが、それは並行処理ではなく、短時間にやることを切り替えているから、一見、並行処理に見えるということらしい。

馬に乗る場合、「姿勢」と「鐙」と「手綱」をきちんとすることは大事だと思う。

しかし、この三つを同時に意識することは難しい。並行処理どころか三並行処理になるからである。

姿勢のことを考えていると、鐙と手綱のことを忘れるし、鐙に意識が行くと姿勢が崩れる。

上手くなるということは、これら三つのことを頭で処理するのではなく、無意識的に自動運動として処理できるようになるということだろう。

しかし、三つあった場合、何か一つを無意識的に処理できるようになったとしても、まだ二つ残る。

また、三つの内、一つだけを重点的に練習しても、残りの二つを犠牲にして本当に上達するのか疑問である。

せめて二つであればと、思う。

そこで、姿勢と鐙という二つではなく、これを一緒に考えようと思った。

今、初心者である僕が次のレベルに上がるためには、「屈橈」ということを目標に於いている。

馬を屈橈させるためには、重心を後ろにかける、バランスバックということが大事らしい。

バランスバックするためには、坐骨で鞍に座り鐙に重心をかけないようにするらしい。

というか、坐骨だけで座るようにすると、自然と鐙に力を入らなくなる。

つまりは、バランスバックを意識すれば、「姿勢」と「鐙」の二つの意識しなければならないことを、一つで済ませることができる訳である。

ということで、梅雨の晴れ間の今日、バランスバックを意識して騎乗してみた。

晴れてはいても、このところの雨で馬場はかなりぬかるんでいる。

上手な会員さんは平気で乗っているが、僕はまだまだである。

馬の従順性と前進気勢を高めるために、何周かは駈歩をやったが、後は常歩と速歩でバランスバックを試みた。

正直、良く分からない;;

ただ、坐骨を意識して乗ることで、鐙のことはそれほど意識しないで済むことは分かった。

また、変に姿勢よく乗ろうなどと考えるよりも、重心を後ろにと考える方が簡単な気がする。

何故なら、姿勢を良くと考えても、乗っている姿は自分では見えない訳だから、実際のところ、自分の姿勢が良いかどうかは分からない。

つまり、姿勢を良くという行動に対してのフィードバックがないのである。

しかし、きちんとバランスバックが出来ていれば、馬は自分自身のバランスを取るために、必然的に頭が下がる筈である。

今の段階では、まだハミは上手く使えないから、頭は大きくは下がらないだろうが、これまでよりは下がる筈である。

つまり、出来たかどうかのフィードバックが得られるということである。

そして、騎乗の最後の方で、少し頭が下がってきたように見えた。ただ、ほんの少しであり、気のせいかもしれないが・・・。

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