常歩で真っ直ぐ進むのはかなり難しい(27鞍目)

今日は最高の乗馬日和である。

天気予報によると今週は好天が続くとのことであり、体力が許せば今日から金曜日まで4日連続騎乗をする心算である。

午前10時半頃にエルドラドに行くと、TK先生一人であった。

ティグレの準備をしていると、右後肢の蹄鉄が外れていることが分かった。

TK先生は、手慣れた様子で蹄鉄を取り付けた。

あまり見たことのない光景だったので、動画に撮ってみた。

先生が下乗りをし、交代してティグレに乗る。

先生は馬場を離れ、クラブハウスの方へ向かう。

エルドラドでは、教え過ぎないということが、乗馬指導での考え方である。

私が騎乗している間、先生はハウスの方からこちらを見ている(もしくは、子犬のハーヴィーの世話をしている)。

馬場では、私とティグレだけであり、私がきちんと指示を与えなければティグレは動いてくれない。

常歩で輪乗りを数回した後、ふと思いついて、馬場の真ん中を直進してみた。

ところが、これが実に難しい。

ティグレは、右によれたり左によれたりする。

私のガイドが下手だから、ほととんど直進してくれない。

後から、このことを先生に質問すると、常歩での直進は、かなり馬を乗ってきた人間でも難しいとのことであった。

速歩や駈歩は加速がかかるから直進性が増す、しかし常歩は加速がないからよれてしまうらしい。

教わって、なるほどと納得した。

ついでに、手綱でのガイドについて、改めて質問をした。

例えば、右に行きたい時、左の手綱を馬の首に当てるということは、かなり初期に教わっている。

その際、左手は馬のタテガミの線を跨いではいけないということも、教わっている。

しかし、この操作だけでは馬が動いてくれないことがある。

なんとか馬を曲げたいと、左手がタテガミの線を大きく超えてしまう場合がある。

左の手綱を馬の首に当てるよりも、右手綱を引いた方が、馬は曲がってくれるような気もしていた。

これについてくということ教えられたことは、

やはりまずは左手綱を馬の首に当てるのだという。そして、やはり左手はタテガミの線を越えてはならないらしい。

そして、それでも馬が曲がらない時は、右の手綱を引く。

こうすることによって、馬からすれば、左の首に手綱が当たった時に右に曲がらなければ、右の手綱を引かれるということを学ぶ。

手綱を引かれることは不快であるから、馬は左の手綱が首が当たれば右の手綱を引かれる前に右に曲がるようになる。

ということである。

これが、「ライダーは全て調教師であれ」ということなのだろう。

この後、左手前の速歩での輪乗りをやることにした。

割合すぐに発進してくれた。

発進さえすれば、継続はそれほど難しくない。

次に、右手前をしようとしたのだが、なかなか発進せず、フェンスのそばまで来てしまった。

ここから発進するのはやりにくいだろうと思い、速歩を諦めてしまった。

これが最初の失敗で、この後、いくら頑張っても速歩になってくれない。

そのうちに、同じ場所でぐるぐる回るようになってしまった。

ぐるぐる回るのは、私の姿勢等の問題かもしれないと思ってしまい、また速歩発進を諦めてしまった。

これが二回目の失敗である。

気を取り直して、さっきはできた左手前をやってみようとしたが、左手前でも発進しない。

やはりぐるぐる回るだけである。

TK先生も流石に見ていられなくなったのか、馬場にやってきた。

そして、馬が回っていようが何をしていようが関係なく、とにかく速歩になるまで、扶助を続けよと指示された。

頑張れ!頑張れ!と励ましを受けて必死に脚を使っている内に、ようやくティグレは発進してくれた。

一度止めて、また発進の練習である。

最初はやはりぐるぐるである。しかし、諦めずに脚をつかう。発進する。

一度止める。

ぐるぐる、ぐるぐる。

発進する。

・・・・・・

繰り返している内に、ようやく素直に速歩が出るようになった。

練習が終わった後、TK先生に教わったことを整理すると、

私が右手前での速歩発進を諦めたことで、ティグレはしばらく我慢していれば速歩をしなくても許されるということを、私から学んだということである。

つまり、私がそういう調教してしまったのである。

私自身がそいういった調教をしておいて、私自身が速歩発進が上手くいかないと悩むのであるから、何とも矛盾に満ちた話である。

一度指示を出したら最後まで諦めないということは、分かっていた積りでも実際は分かっていなかった・・・・;;

明日は、今日の教訓を生かして、速歩の指示があったらすぐに速歩を行うように、ティグレを調教しようと思う。

今日はかなり疲れた。ティグレも背中にかなりの汗をかいていた。

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