エルドラドランチでいきなりの駈歩-後編(2鞍目)

私がネットから得た知識によれば、馬の脚の運び方には三種類あるらしい。常歩(なみあし):並足とは書かない。英語ではwalk

速歩(はやあし):早足とは書かない。英語ではtrotもしくはjog

駈歩(かけあし):駆足とは書かない。英語ではcanterもしくはlope

私のような入門者は、まず常歩から入り、その後に、軽速歩、正反撞と練習して駈歩となるのが普通らしい。

※軽速歩・正反撞とは、馬が速歩を行っている時の騎乗方法であり、馬の脚の運び方ではないとのことである。

大手の乗馬クラブに入っている人のブログなどを読むと、「早く駈歩をしたいのに、なかなかやらせて貰えない」などといった記事をよく目にする。

ところが、エルドラドランチでは、乗馬経験としては常歩15分という私に、

「さぁ駈歩をしましょう!」

と指示するのである。

驚き不安になったが、先生の指示である。

「最初は鞍の前にあるホーンを握っていいから」とも言われた。

言われるがままにホーンを握り、馬の腹を押したり蹴ったりしてスピードを上げていく。スピードが上がると、もの凄い上下動で振り落とされそうになる。これが速歩の状態なのだろう。

先生から、「今が一番辛いから、もっと脚を使って!」と指示が飛ぶ。

そうすると、更にスピードが上がると同時に揺れが収まり、身体が軽く感じられる。しかし、スピードに対する恐怖感で自分から馬を止めてしまう。

何度も駈歩に挑戦するが、一周することもできない。さらに私の乗り方が悪いせいだと思うが、馬が内へ内へと入ってきて速歩もできなくなってしまった。

じゃ、「反対周りもやろう」ということで、ここまで左回りをしていたが、右回りでの駈歩に挑戦する。

しかし、バランスの問題なのか、右回りは全くできない。段々と挫けてきた私が、

「今日はもう終わりにしましょう」

と言うと、先生が、

「じゃ、もう一度左周りをしましょう。左はある程度できたので、良いイメージで終わった方がいいです」

気合を入れなおして、何とか半周の駈歩をして、レッスンは終わった。

レッスン後、オーナーと世間話をし、また最初に駈歩の練習をすることで、バランス感覚が養われ、その後に速歩をする際にもスムーズに出来るようになることを教えて貰い、エルドラドを後にした

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