馬に考えさせる余裕を与える(64鞍目)

昨日は暑かった。

エルドラドランチの繋ぎ場の温度は10時には30度あった。

あまり無理をしてはいけないと思い、短時間(30分程度)で練習は切り上げた。

練習内容としては、合図を送った後、少し待ってみるということをやってみた。

馬に、こちらの指示を考えさせようということである。

相手は機械ではないから、合図をしたら即動くということは出来ない筈である。そこで、合図を送ったら一拍おいて、馬が指示通り動いたらそれでOK。

指示通り動かなければ、脚を強めにしたり、レインを引いたりして、改めて指示を徹底するのである。

こういったことが出来るようにというか、やってみようという様になったのは、僕に少し余裕が出てきたからである。

少し前までは、馬は指示通り動かないということが前提になっていた。

馬に対する信頼が無かったと言ってもいい。

そして、最初の指示で馬が動かないと、どうして良いか分からなくなっていた。

しかし、ある程度動いてくれるようになると、余裕が出てきた。

そして、「指示通り動いてくれなかったらどうしよう・・・」という意識から、「指示通り動かなければ動かせばいいだけだ」という意識転換が起こった。

最初の指示で動かなくても、最終的には動かすことが出来るという自信が出てきたのである。

今のこの状態は、きっとまた先になれば上手く出来なくなるかもしれない。

今までを思い出してみても、出来ないことが出来るようになり、その出来るようになったことがまた出来ないようになり、そしてまた・・・・、という繰り返しが起こっている。

ただ、繰返しとはいっても、同じレベルを繰り返すのではなく、少しづつではあっても、上達しながら繰り返している。

乗馬技術は普通の階段を上るようなものではなく、ラセン階段を上っていくようなものだと思う。

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