中江藤樹

出張で京都へ3日ほど行ってきた。

時間を都合して、前から訪れようと思っていた「藤樹書院跡」を訪問した。

湖西線の安曇川駅が最寄り駅である。

「あづみがわ」ではなく「あどがわ」と読む。京都から快速で40分の距離である。

中江藤樹は、内村鑑三の『代表的日本人』で、西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・日蓮らと共に紹介された、日本の陽明学の始祖というべき人である。

書院跡のある町並みは、そこだけが時代を超えた不思議な雰囲気につつまれていた。

訪問者は僕一人だけであり、施設の女性が懇切丁寧に、一時間近くも案内と説明をしてくれた。

中江藤樹を、自然に「藤樹先生」と呼ぶ言い方が心地よかった。

近江聖人と称えられ、近隣の人々から尊敬を受けたというが、その遺徳が今も残っているようである。