一本の杭を目指して(98鞍目)

連日の猛暑で、乗るのは朝か夕方である。

今日は朝の9時から乗った。失敗したと思った。夕方からの騎乗だと、段々と日が陰り気温も落ちてゆくが、朝の場合、段々と日差しが強くなり、気温が上がってゆく・・。

これほど毎日のように汗をかくのは、中学生か高校生の時以来だと思う。

馬を正確に動かすということで、今日は特に、目標を定めての騎乗をした。

具体的には、ラチ(柵)にある杭やポールである。

一本の杭を見定めて、そこに向かって歩き、走る。

馬というものは、真っ直ぐ歩くことはない。

蛇行したり、横歩きになったり、自分で曲がったりする。

ラチ(柵)に沿って歩かせたり、ラウンドペン(円馬場)で騎乗するのであれば難しくはないが、角馬場でラチから馬を離して正確に動かすのは簡単ではない。

40メートル先の一本の杭を目指した場合、何回も何回もハミを当てて馬の動きをコントロールしなければならない。

ティグレ(馬)にとっても、小煩いことだと思うが、こちらも大変である。

目指す先を適当に決めた場合は、一度か二度の指示で後は放っておけばいいが、目標が一本の木だと忙しいのである。

しかし、この練習をすることで、馬に対しては真っ直ぐに歩く癖を付けさせることが出来る。

また、ハミを当てて緩めるという、プレッシャーとリリースを繰り返すことで、馬の従順性を高めることもできる。

さらに、ハミを当てて馬が止まってしまってはどうしようもないから、騎乗者の推進と抑制の技術を養うこともできる筈である。

しかし、猛暑の中、このことを徹底してやるのは、なかなか大変でもある。

明日からまた出張であり、騎乗できるとしたら、また朝になる。

どうしようか・・・・考えている。 

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