悪い天気が続いている。
土日は、高知と大阪に行かなければならないから、今後の予想と馬場の回復を考えるならば、金曜日に乗れたらラッキーだろう。
金曜日に乗れないとなると、ほぼ2週間、間が空いてしまう;;
天気を恨んでも仕方がないので、仕事の合間に「机上の騎乗」である。
乗馬では、馬の四肢の動きを体感できるようになることが大事らしい。現状、全く体感できない。
そこで、軽速歩(けいはやあし)を練習してみようと考えている。
軽速歩という言葉も奇妙な言葉である。
英語では、posting trotもしくはrising trotというらしい。
trotとは、速歩(はやあし)のことであり、jogという言い方もある。jogging(ジョギング)のjogである。
この馬が速歩をしている時に、騎乗者が鞍から腰を離して立ち上がったり、鞍に腰を下ろしたりする乗り方、これが軽速歩(けいはやあし)である。
英語のrising trotという言葉が、意味としては一番分かりやすいと思う。
ブリティッシュ乗馬では必須のテクニックとなっているが、ウエスタンではあまり重要視されていないようである。
ただ、馬の四肢の動きを知る上では役に立つ技術らしい。
なぜ、役に立つかといえば、軽速歩では、外方前肢(内方後肢)が踏み出す時に立ち、内方前肢(外方後肢)が踏み出す時に、座る、ということになっているからである。
つまり、馬の四肢の動きを感じ取る練習になる。
四肢の動き、特に後肢の動きが感じ取れるようになれば、最近の課題である右手前(右回り)の駈歩で、馬の肢が反対になってしまうことも解決できるかもしれない。
ところで、内方、外方というのは、馬がどちら向きの円運動をしているかということと関連している。
馬の速歩(はやあし)は、左後肢と右前肢、右後肢と左前肢という対角線上の足が交互に動く2拍子の運動である。
左右対称の動きであるから、馬が真っすぐに進んでいる場合は、何時立っても何時座っても良いことになる。
しかし、円運動、例えば、左回りの動きをしている場合、右前肢(左後肢)を踏み込んだ時に立ち、左前肢(右後肢)を踏み込んだ時に座る。
左回りの円運動の場合、右が円の外側になるから外方となり、左は円の内側になるから内方となる。
右回りの場合は、左前肢が外方前肢となり、右前肢が内方前肢となる。
長々と書いてしまったが、要は、軽速歩をするためには、外側の前肢が出た時に立ちなさいということである。
この際、内側の前肢が出た時に立つと、手前が違うと指摘される訳である。
左前肢で立つか右前肢で立つか、二つに一つしかない訳であるから、間違える確率は50%である。
統計的には2回に一回は正しい筈であるが、私のような素人がやると、ほとんど間違えてしまう。
なぜ間違うんだろうと、かなり考えていた。
そして、理由がわかった(分かったと思う)。
反射神経が鈍いのである。
つまり、外方前肢が踏み込んだら立とうとする場合、「今、外方前肢が動いたな」と思って立ったならば、その時には既に内方前肢が動いているからである。
反射神経が素早い人は、こうならないであろうが、私には無理なようである。
となれば、どうすればいいのか?
理屈的には、簡単である。
内方前肢が動いたと思った時に、立つ!これであろう。
実は、ネット情報を調べていると、「内方前肢が踏み出すタイミングで立つ」という情報も載っている。
ある記事は、「外方前肢」といいある記事は「内方前肢」という。
正直、かなり混乱した。
しかし、ようやく分かった気がする。
つまり、軽速歩では、
外方前肢(内方後肢)が踏み出している状況の時に立っていなければならない。そのためには、外方前肢(内方後肢)が踏み出す少し前に立つ動作を始めなければならない。そのタイミングとは、内方前肢(外方後肢)が踏み込んだ時である。
ということなのだろう。
次回の騎乗で試してみよう。